今さら聞けない WEBサーバとはどんなサーバ?
2018/11/8
ほとんどの企業がホームページをもっていて、個人でも簡単にホームページを持つことができる時代で、WEBサーバという言葉は聞いたことある方は多いかもしれませんが、
そのホームページを表示させているWEBサーバは、どんなものかご存知でしょうか。
今回は、ホームページを表示するために必要なWEBサーバについてご紹介します。
WEBサーバとは
WEBブラウザからのリクエストに応じて静的画面や画像などのホームページのデータを Web ブラウザーに送ってくれるサーバーのことであります。ホームページを表示させるために必要なものとなります。WEBサーバは、GMOクラウドやさくらインターネットなどのホスティング会社から、レンタルして利用することが一般的であります。
主なWEBサーバは、
Apache、nginx 、IISの3つが有名です。それぞれの特徴を簡単にまとめると次のようになります。
- Apache・・・オープンソースでありながら高い信頼性と充実した機能を備えた世界中で最も多く使われているWEBサーバであります。Linuxで多く使われています。
- Nginx(エンジンエックス)・・・Apacheと同じくオープンソースであり、同時リクエストの処理に特価していて、軽量で処理が早いWEBサーバであります
- IIS(Microsoft Internet Information Services)・・・Microsoft Windowsの標準WEBサーバであります
日本ですと、Apacheが一番人気がありますが、大規模サイトですと、Nginxを使われることが多くなっております。
専用サーバーと共有サーバー
サーバ会社からサーバを借りる際に色々なプランがありますが、専用サーバと共有サーバというサービスがあります。
それぞれに以下のようなメリットやデメリットがあります。
専用サーバ
メリット
- 専有のため、他の利用者に影響されず、自分が使いやすいようにカスタマイズができる
- リソースが明確で、性能評価しやすい
- 別のサイトの影響を受けない
デメリット
- スペックの変更する際に、サーバを停止しないといけず、容易に行えない
- リソースの調整ができず、無駄なコストが発生する場合がある
- 専門知識がないと導入・運用が難しく、サーバの管理が大変である
共有サーバ
メリット
- 一つのサーバを複数で使用するので、コストが安い
- 申し込みをしてから実際に使用できるまでの時間が短いものが多く、手軽に申し込める
- サーバ会社が管理してくるので、管理が楽
- オプションサービスが充実している
デメリット
- サーバのスペックが低い
- サーバの管理者権限がないので、サーバの設定変更が自由にできない
- 他のWebサイトやシステムによる影響を受けてしまう可能性がある
まずは、ホームページを立ち上げたい、ページ数が少ない場合は、共有サーバがおすすめで、大規模サイトを構築したい、システム開発をしたい場合は、専用サーバを使うことをおすすめ致します。
仮想専用サーバ(VPS)
また、専用サーバと共有サーバのメリットをあわせたサービスがあります。
そのサービスは、仮想専用サーバ(VPS)といいます。
仮想専用サーバとは、一台の物理的なサーバの中に、仮想的に複数のサーバを構築されているサーバのことをいいます。共有サーバとは異なり、メインのOSの中に、ユーザごとに、ゲストのOSがインストールされてます。他のユーザの利用の影響を受けにくく、管理者権限をもつことができますので、自由にソフトウェアのインストールを行うことができ、カスタマイズが可能となります。
また、一つの物理サーバを複数で分割して使うので、専用サーバよりもコストがやすくなります。
小規模ホームページだけど、自由にカスタマイズしたい、手軽な開発環境がほしい、コストはかけたくない場合は、柔軟さが特徴の仮想専用サーバがおすすめとなります。
クラウドコンピューティングサービス
この他に、Google CloudやAmazon Web Serviceなどのクラウドコンピューティングサービスなども最近使われるようになっております。
クラウドコンピューティングサービスは、自由に仮想サーバを追加することができたり、アクセス負荷分散のロードバランスなどのサービスも状況によって簡単に追加することができたり、負荷が上がったときにも、簡単にマシンスペックを上げることができます。
また、月額費用が固定ではなく、利用した分だけ支払うシステムで、便利なサービスとなります。
大規模サイト、ゲームアプリケーション、一時的にアクセスが急激に伸びるキャンペーンサイトなどの構築したい場合は、クラウドコンピューティングサービスをおすすめ致します。
それぞれのサービスには、メリット、デメリットがありますが、
どんなことをしたいか明確にし自分の環境にあったサーバを選んでみてください