ホームページ制作を円滑に行う為に
2018/10/11
ホームページ制作の進め方は、制作会社によって百人百様です。制作会社自体の規模、デザイン・コーディング等の分業体制、専門とする業種等により、進め方・フローが異なります。正解やベストな方法というものはなく、それぞれの制作会社にあった方法を試行錯誤しながらも、ベターな進め方・フロー(流れ)を確立しています。またそのフロー(流れ)も絶対的なものではなく、webの流行、進化等の変遷に合わせて、制作フローも変えて行く必要がでてきます。
それではホームページ制作をより円滑に行う為には、どの様に進めていけばよいのでしょうか。
制作に際しては、制作会社(制作サイド)とホームページ制作を依頼するクライアントが存在しますので、直接的に関わりのある項目に絞って説明していきます。
ホームページ制作を円滑に進める為の重要点 ※制作サイドは主にディレクター
- クライアント側の要望を的確に理解する。
(クライアントはしっかりと要望を伝える) - ゴール設定を明確化して、クライアントとの共通認識を持つ。
(制作サイドとクライアントで共通のゴール設定) - 段取りをしっかりと行う(段取り力)。
(クライアントは制作スケジュールや依頼事項の期日厳守) - 制作スタッフ間のコミュニケーションを的確に行う。 ※制作サイドのみ。
- クライアントの理解と適切なコミュニケーションを行う。
(クライアントは要望や分からない部分ははっきりと伝える)
1.クライアント側の要望を的確に理解する。(クライアントはしっかりと要望を伝える)
ホームページの制作にあたり、最重要項目になります。幾らデザイン的に優れたホームページを制作できたとしてもここがずれていては元も子もありません。ヒアリング、オリエンテーションを通してしっかりとクライアントの要望を理解・把握して、その後の制作を進めていきます。
2.ゴール設定を明確化して、クライアントとの共通認識を持つ。(制作サイドとクライアントで共通のゴール設定)
全体的なゴール設定(要件定義)は勿論ですが、ホームページ制作には様々な工程(フロー・流れ)が存在します。各フローにおけるゴール設定を明確化して、クライアントと共通認識を持つことが、ホームページ制作をスムーズに進め、クライアントの満足を得た上で、可能な限り短い工数で完成できるかにも影響してきます。
3.段取りをしっかりと行う(段取り力)。(クライアントは制作スケジュールや依頼事項の期日厳守)
複数の案件を掛け持ちしているwebディレクターがほとんどです。その様な状況であれば尚更、webディレクターの段取り力がその後の制作を円滑に進める上で極めて重要になってきます。「段取り力」とは、<情報管理><優先順位の付け方><業務推進>を総合的に活用できる力です。
この場合の<情報管理>とは、クライアントからの要望や留意点を的確に制作スタッフに伝え、仕様に沿って制作を進める為に必要な能力です。案件を同時並行して進めている場合や、1つのクライアントでもホームページ自体の制作作業、クライアントへの素材依頼、ライター取材やカメラ撮影(カメラマン)の段取りなど並行して作業を行う場合が多々発生します。案件、作業の優先順位を見極めることが制作の進捗スピードを早め、結果的に早期完成に繋がります。
4.制作スタッフ間のコミュニケーションを的確に行う。 ※制作サイドのみ。
特に分業制の場合にはより詳細にスタッフが別れていますが、大きく現場監督的な役割のwebディレクター、デザイン制作を行うwebデザイナー、webデザイナーが制作したデザインを元にサイト構築を行うフロントエンジニア(コーダー)が存在します。
クライアントの打合せに、実際に制作作業を行うwebデザイナーやフロントエンジニアが同行した場合には、クライアントの話や意向が直接伝わりますが、そういったケースは稀で、基本的にはwebディレクターのみが打合せにあたります。その場合は、webディレクターがクライアントの要望や意向を制作スタッフに伝える必要があります。その場合に、クライアントが言った言葉をそのまま伝えるだけでは、webディレクターが存在する意味はありません。クライアントと制作スタッフの間に立ち、より的確にクライアントの意向を伝えるのがwebディレクターの役目です。
制作スタッフとのコミュニケーションでは、デザイナーやフロントエンジニア等違う職種の異なる人、個々人の特性や性格等を考慮して適切な伝え方をする必要があります。
クライアントの要望を的確に、制作スタッフに伝えることでその後の修正の回数を減らし、クライアントの満足度も高め、円滑に進めることができるでしょう。
5.クライアントの理解と適切なコミュニケーションを行う。(クライアントは要望や分からない部分ははっきりと伝える)
クライアントとのコミュニケーションがうまく取れなければ、要望をホームページに反映させることが出来ず、クライアントの満足も得られないでしょう。最悪の場合、クレームが発生することも想定されます。
ではクライアントと適切なコミュニケーションを行う為には同様な点に気をつければよいのでしょうか。
細かく見ていけば際限ありませんが、主に以下の点に気をつければよいでしょう。
クライアントの話をしっかりと聞き、webリテラシーを把握する。
クライアントの理解度・リテラシーに合わせて説明をする。
クライアントによりホームページやweb全般に関しての理解度も様々です。ヒアリング、オリエンテーションを通して、クライアントの話をしっかりと聞いた上で、クライアントのリテラシーの把握を的確に行います。
そして、その後のクライアントとのやりとり(打合せ、電話、メール)ではそのクライアントに適した言葉や伝え方をすることで、クライアントの理解度も深まり、ディレクターへの信頼度も増してくることでしょう。
まとめ
上記の様に、ホームページ制作は制作サイドとクライアントサイドの相互理解の元、クライアントの要望を明確化し、その要望を制作サイドが的確に理解した上で、その要望を適切に制作スタッフに伝えることで具現化されるものです。
適確に具現化し、ホームページ制作を円滑に行う為にも、制作フローの各工程での作業や作業に繋げる為のコミュニケーションが重要となります。
その点に留意すればクライアントも満足し、その事で制作サイドの仕事もよりやりがいのあるものとなるでしょう。