WEB担当者・新米ディレクター必見!ドメインの意味と選び方
2018/10/19
ドメインとは、言い換えるとインターネット上の「住所」です。
ホームページを公開する際に欠かせないものですが、実はよく分からないという方が多いのではないでしょうか。
この記事では、ドメインの意味と選び方を解説します。
ドメインの種類
ドメインの文字列の中でも「.」で区切られた最も右側の部分をトップレベルドメインと呼びます。
このトップレベルドメインの文字列によってドメインの種類が分かれており、特徴が異なります。
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、利用者の居住国に関係なく誰でも取得できるドメインです。具体的には以下のような種類があります。
ドメインの種類 | 特徴 |
---|---|
com | 企業や商用サービスを表すドメイン |
info | 主に情報の提供者を表すドメイン |
net | 主にネットワークサービスの提供者を表すドメイン |
org | 主に非営利団体を表すドメイン |
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国コードトップレベルドメインとは、国ごと・地域ごとに割り当てられたドメインで、その国や地域に在住する個人(団体)でないと基本的には取得できません。
日本であれば「jp」が該当します。
属性型JPドメイン名
属性JPドメイン名とは、「jp」ドメインの中でも、トップレベルドメインの次の文字列(セカンドレベルドメイン)に指定の文字列が入り、その文字列ごとに取得可能な組織が限定されるドメインのことです。
属性型JPドメイン名は、「ne.jp」を除き1組織1つしか取得できない決まりとなっています。個人が属性型JPドメイン名を取得することはできません。
属性型JPドメイン名の種類は以下の通りです。
ドメインの種類 | 取得条件 |
---|---|
co.jp | 日本で登記済みの会社などが取得可能 |
or.jp | 特定の法人組織が登録可能 |
ne.jp | ネットワークサービスごとに登録可能 |
ac.jp | 学校教育法などの規定による学校などが取得可能 |
go.jp | 日本の政府機関、省庁管轄の研究所などが取得可能 |
一方、セカンドレベルドメインに「co」などの文字列が入らず個人でも取得できる「.jp」ドメインのことを汎用JPドメイン名といいます。
ドメインの選び方
コーポレートサイト、ブランディングサイト、キャンペーンサイトと、サイトの種類や目的は多岐に渡ります。 それらのサイトに共通して欠かせないのがドメイン名です。ここでは、TLD(トップレベルドメイン)選択のコツを解説します。
ドメイン名は長く使えば価値が上がるもの。だからこそ慎重に選びましょう。
ドメイン名を選ぶ決め手として、大切なことは何だと思いますか?ドメイン名はサイトの『顔』であり、法人、企業にとっての『看板』です。ドメイン名は、実際のサイトの見え方や表現とともに、サイト自体の印象を左右します。
例えば、社名を頻繁に変える会社は信頼を得ることが難しいはずです。ドメイン名も同じで、一度取得したドメイン名を気軽に変える事はおススメしません。変更すれば閲覧者は混乱しかねないですし、もともと培ってきたドメイン名の信頼がなくなってしまいます。また、SEOやセキュリティの観点からも不利益を招きかねません。
ドメイン名で信頼感を出すなら、「.jp」がおすすめ!
JPドメイン名は、日本の企業である日本レジストリサービス(JPRS)が管理しており、安心して利用することができます。
もちろん「.jp」でなくてもホームページは作れます。けれども「.jp」以外の、「.com」や「.net」のようなドメイン名を管理しているのは、すべて海外の会社。これらのドメイン名を利用していると、登録管理会社とやり取りしないといけないときに日本語以外の言葉が必要になるかもしれません。
その点「.jp」ならば、最後まで日本語でやり取りができ、万一のトラブルの際にも安心です。こうした信頼感は、過去にセキュリティ大手のマカフィー社が発表していたランキングで、「.jp」が二年連続で「世界一安全」という評価となってあらわれています。
参照:正解一安全な.jp ( http://xn--q9j830g4b91qosqsu1b.jp/ )
トップレベルドメインとSEOの関係
gTLD / ccTLD ドメインによる SEOでの違いはありません。
Googleの検索エンジンは同等に扱い、新しくでてきたgTLD も同じ評価をすると言われています。
また、現在Googleは国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)ではなく、ユーザーの位置情報に基づいて検索結果を提供しています。表示されている検索結果がどの国のバージョンなのかを示すため、Googleはページの下部に検知された国を明示しています。
サイトの内容とドメインの種類でユーザーの信用が変わる
グーグルの評価に影響はしませんが、ユーザーの信用には影響します。
企業のサイトドメインが『.jp』ではなく『.black』だと、
「ここ、本当に信用できる企業?」
と思いますよね。ちょっと極端ですがこんな感じです。
ユーザーが早くサイトから離脱すればグーグルの評価は落ちます。そういう意味でも、ドメイン名はグーグルの評価に影響します。
まとめ
ドメインについての説明はいかがでしたでしょうか?
検索者やSNSユーザーのアクセス性、愛着、コストなど、細かい部分ではありますが拘って決めていきましょう。
ドメインは先に取得しているユーザーがいなければ、誰でも取得が可能です。
ホームページを運営する際はピッタリなドメインを見つけましょう。