WEBディレクターってどんな職業?求められる「8」の知識とスキル
2018/11/1
Web業界には様々な職種があります。Webデザイナーやコーダー、プログラマー、Webライターなどは職種名から仕事内容をイメージしやすいでしょう。
しかし、Webディレクターという職種については、何の仕事をする人なのかあまり知られていません。そこで、今回はWebディレクターの仕事内容と求められる「8個」の知識とスキルをご紹介します。
Webディレクターってどんな職業?
Webディレクターとは、Web業界においてプロジェクトを監督・指揮・管理する人です。WebデザイナーやコーダーなどのWeb制作に関わるスタッフ達をまとめ、クライアントの希望するWebコンテンツを作り上げることが、Webディレクターに求められる役割です。Webコンテンツ制作の責任者がWebディレクターと言えます。Webディレクターの主な業務は、スケジュール管理、予算管理、制作メンバーの選定、品質管理、クライアントや制作スタッフの窓口などを行います。
また、上記業務の他、コンテンツ企画やクライアントへの提案を行う「Webプランナー」の業務を行うこともあります。この場合は企画書の作成や、要件定義などもWebディレクターの仕事です。
Webディレクターが求められる知識とスキルとは
コミュニケーションスキル
Webディレクターの仕事はコミュニケーションが大部分を占めています。クライアントへのヒアリング、立案、企画、 デザイナーやコーダーへの依頼などなど。どんなに制作知識を持っていてもコミュニケーション力がなければ、Webディレクターとしてつまずくケースが多く見られます。ただ単に、進捗管理する、指示を出す、ということだけではなく、クライアントを含めたチームでプロジェクトを進めていくという感覚が大事です。
マネジメントスキル
効率よく業務を遂行するためには、Webディレクターのマネジメントスキルが必要となります。限られたコスト・人員・時間の中で実行可能なスケジュールを考え、的確に管理できる能力が必要となります。
また、途中でトラブルや遅延、修正が発生した時の処置についても、想定しておく必要があります。Webディレクターはもちろん、デザイナー、コーダーのスケジュールも把握しておくとスムーズに進行できます。
ところが、「今すぐに対応してほしい」と作業を横から差し込んだり、急に変更したり、思い付きで発言するとWebデザイナーをはじめ制作者は困惑してしまいますので注意が必要です。
ヒアリングスキル
Web制作でよく聞く問題といえば「ヒアリング不足」です。ヒアリングを行う際はクライアントの話をただ聞くのではなく、相手の話す本質を引き出すことが重要で、この「引き出す力」こそヒアリングスキルになります。クライアントによっては指示が曖昧で、抽象的で漠然としている場合が多々あります。
そのため、具体的な形にするためにクライアントの意見を深彫りするスキルも求められます。
上記のことが不足すると、クライアントから何度も手戻りが発生して、同じような修正対応を繰り返す、ということになりかねません。「ヒアリングとは相手の話す本質を引き出すこと」をしっかり理解し、クライアントの考えを具体化できるようにヒアリングを行いましょう。
説明スキル
クライアントや制作者に何かを伝えた時、上手く伝わっていない、伝わり方がズレていると感じたことはないでしょうか。単に「伝える」のではなく、相手に「伝わる」説明スキルも求められます。プロジェクトを進行するWebディレクターが説明をしっかりと行えていなければ、プロジェクト進行や完成品の仕上がりに問題が出てくるでしょう。
説明スキルは、伝えるための知識や語彙、話す内容の組み立て方、言い回しなど様々な部分を改善することで向上できます。
提案スキル
クライアントからの要望に応えるのは基本ですが、単に言われたことをそのまま対応すると、結果的にスケジュールも完成品も目的からそれてしまうケースが多く見られます。受け身姿勢でただ相手の言うことを聞くのではなく、こちらから提案するスキルを身につけましょう。
WebのプロはクライアントではなくWebディレクター側です。要望を聞きながらもこちらからも提案をしていき、不可能なことはできないとはっきり伝え、解決策を模索していきましょう。
デザインの知識
「いい感じで」「オシャレに」「カッコいい感じで」といった抽象的な指示では、お互いが持っているイメージに差が出てきます。そのため、Webディレクターも基本的なデザインの知識を持ち、デザイナーが意図を持って色や レイアウトなどのデザインを決めていることを理解する必要があります。
デザインの基本的な知識・ スキルがあると、クライアントやデザイナー、エンジニアとのやり取りがスムーズにいきます。
マークアップの知識
デザインの知識に加えてWebディレクターが持っておきたいのが、マークアップに関する知識です。主要なものとしてHTML、CSS等があります。コーディングができなくても「何のためのものか」「何ができるのか」という事は理解しておきましょう。
最新技術、トレンドの知識
制作者はもちろん、Webディレクターも最新技術やトレンド、デバイスに関する知識は必要です。
特にデバイスについては従来のPCに加え、スマートフォン・ タブレットが主流になっている今、UI/UXを考える上でとても重要になります。
また、デザインについても、トレンドを理解することはクライアントへの提案にとても求められます。
最新の技術や デバイスへの関心は常に持っておくべきでしょう。
まとめ
Webディレクターに求められる知識やスキルは多岐に渡ります。
しかし、今回ご紹介した知識やスキルを身につければ、より効率良く、周囲とも良好な関係でホームページ制作が進められます。
経験を積み、求められているスキルを新たに身につけ、スキルアップしていきましょう。